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食が文化に! 文化芸術基本法成立
全日本・食学会が設立され、私も理事をさせていただき、5年が過ぎました。
当初から「食を文化に」ということで、文化芸術基本法に「食」を盛り込む法案が、2017年11月に可決され、その祝賀会が京都でも開催されました。
食文化という表現は、1970年代後半から、日本コナモン協会協会筆頭相談役の石毛直道先生が、著書のなかで書き始めておられました。
ですが、日本の法律上、食は風俗カテゴリーとして扱われていました。
京都学派の桑原武夫先生たちが主宰されていた現代風俗研究会で高校生だった私も、食文化のレポートはたくさん書かせていただいていました。
料理の器や包丁をつくる職人さんに人間国宝はいらしても、料理人が国宝となるケースはなかったわけです。
そんななか、食を文化カテゴリ―に盛り込むための対策が食学会中心に準備されました。
以下が食学会のコンセプトです。
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現在、日本人は約1億2千万人いますが、50年後には約8千万人になります。8千万人のうち、60歳以上の割合が40%、働き出す前の若い人達が30%、つまり残りの30%の人達が70%の人達を食べさせなければならない国になります。アジア各国の経済発展は終わっており、中国は内陸部までそれなりの物を食べるようなっているでしょうし、インドやアフリカでは人口爆発が起こっているでしょう。その頃には、現在39%の日本の食料自給率も19%程度となり、日本の子供達が飢えてしまうのではないか?と危惧されます。
この問題に対し、私たちの孫の世代が今の日本のように豊かな食生活が送れるよう、50年100年先の日本を見据え、様々な分野の料理人が結集し文化の発展に貢献できるよう活動していきます。
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村田理事長、二之湯議員を軸に滋賀県のみなさんが加わった会で、滋賀県民である実家の母を連れて出かけたんですが、母のお知り合いにもたくさんお会いできて、よかったです。
お世話になってる的場先生が、伏木先生はじめ、素晴らしい先生方をご紹介くださり、ますます勉強せねば・・と思う会でした。
瓢亭の高橋さんは、もう80歳になられたそうです。乾さんもお疲れさまでした。