© コナモン資料室 All rights reserved.

366/ 半世紀変わらない西村たこ焼き店

Cimg5638 Cimg5639 Cimg5640 Cimg5641 Cimg5642 Cimg5643

環状線

の桃谷駅

を降りると、商店街がゆるやかな蛇行で始まります。下町情緒あふれるお店ワールド、道幅もちょうどよくて、両サイドをチェックしながら歩けるのもいいですよねえ。

この商店街で一番の老舗たこ焼きといえば、西村たこ焼き店。父の代から続く創業54年、なんと小学生の頃から、店を手伝っていたという、ご主人もすっかり白髪となられました。立派な紫の暖簾にえらぶってない風格を感じます。

変わらないのは、焼き方、具材、そして何より目をひくのが、お鍋です。

上品な鋳物、というのもなんですが、独特のいぶした色合いが渋い、ふちのない、とっても珍しい鋳物鍋。ふちがない分、コナはかためにとかれています。カリトロというより、もちっと、ふわっと、さくっと、そして七色の具材・・コンニャク、2種類のアミエビ、干しえんどう豆、天かす、タコ・・・いろんな食感が一度に楽しめる、ほんまようできた、たこ焼きです。

生地を流すのも丁寧に、具材を入れる動きも無駄がなく、見ていて惚れぼれしてしまいますよ~。

この町に生まれ育って、板前だったお父さんのレシピを忠実に、飄々と、焼き続けて半世紀。えらいというか、すごいというか、たこ焼き業界にとって、めっちゃかっこええ逸材なのかもしれません。でもご主人は、私の感動とは無関係に、いつものように、おいしいたこ焼きをにこやかに焼き続けている。これこそポヨヨンの境地でしょうね。

おっちゃんも味のうち、そのおっちゃんを支えてきはった奥さんとともに、この味、この技、このシーンを後世にも伝えていけたら・・と思うのでした。

飄々と焼き続けて半世紀、変えない勇気というか、時代に媚びない姿勢は見事です。

関連記事

始まりの粉モン#1 一富久さん

粉の匠  「始まりの粉モン」スタート!大好きな一富久さんは3つくらい始まりを持つ老舗の名店です!  #octopus🐙  …

お好み焼き2035年問題@シューイチ

お好み焼き2035年問題@日テレ「news every」材料高騰で…たこ焼き・お好み焼き「粉もんグルメ」がピンチ(2025年11月18日掲載…

お好み焼き2035年問題@日テレ

[caption id="attachment_9311" align="alignnone" width="300"] Scree…

マヨアートのレジェンド

北浜の老舗の名店みふさん初訪問。昭和38年創業、三代目さんが見事に継承、新しい焼き技とお好み焼きアートが素晴らしく通いつめたいです! #鉄板…

木桶のたまり醸造@岐阜

たまりや山川醸造さんは、木桶の味噌造りを継承されています。木桶職人の復活や3年かけての熟成など大豆の持ち味を最大限に引き出す日本人の知恵が岐…

ページ上部へ戻る