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第53回 蛸・ぷち
☆★☆ たこやきめぐり 第53回 ☆★☆
知る人ぞ知る、淀屋橋名物 - 蛸・ぷち - |
1年半、しかもそのうちの半年は週に2回、3時間ずつの生放送というテレビ大阪の番組が終わった。ロケにも馴れてきた所だったが、だいたいそんなときに終了するものである。ロケのディレクターである浮田景子、愛称ウッキーの癖やかわいい部分とお別れするのは寂しい限りだが、週2日の拘束を考えると、終わってくれてほっとしているというのも半分ある。テレビ出たがり娘も今回のレギュラーで十分満足し、これからはやや裏方に回って番組作りに関わるつもりだ。 | ||
さて、たこやきである。 最近たずねたい店がありすぎて、なかなか手がまわらない。が、とりえあず近い所で気になる店から。地下鉄淀屋橋駅構内の「蛸ぷち」さんである。 この店については以前に柴田さんという方から情報をいただいた。彼女の実家は大阪だが、大津に嫁いでみると、圧倒的にうまいたこやき屋がない! ということで実家に帰ったとき必ず行くのが、このお店だという。 |
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灯台もと暗し、淀屋橋にこんな店があったとは。ネクスト1というタカシマヤ系の食料品フロアーから階段を降りていくと、今度は京阪系の食堂街がはじまる。その入口にあるポコッと小さなスペースをつかっての焼き台とカウンター9席は、イメージしていたものより、なんだかひっそりと、ふつうのたこ焼屋とは異なる趣だ。 手前にはオープンスペースというか、ベンチがあるので座って観察していると、客がたえない。ビジネスマン風のひとり客もいれば、友達同士の女子高生、年配の買い物客など客層も広い。 みんなここを愛用しているのか、勝手知ったる感じで、さっと腰掛けては、もくもくと食べて、また去っていく。 中にはおみやげを買ったり、持ち帰りも注文したり、どうやら一見さんは少ない。 |
感心していると、鎌隊員が店長の八鳥和夫さんを連れてやってきた。八鳥さんは、和食の料理人で、そばの天麩羅店も兼任している。そのため、焼くのはバイトやパートの人たちにまかせているそうだ。私が来る前からありましたから、くわしいことはようわからへんのですけど、かつおのいいだしをつこてるんで、ソースをつけんとそのまんま食べてほしいんです。だからマヨネーズはありますけど、ソースはおいてません。 | ||
だからマヨネーズはありますけど、ソースはおいてません。 たこ焼は12年ぐらい前からあるそうで、京阪グループではここ一店だけです。味も焼き方もオープンのときのまんまと聞いてますが、電話で15人前とか、かためて注文される人もいます。会議でつかいはるらしいですよ。シンプルやけど、また食べたくなる、そんな味わいが自慢ですわ。 たしかに8個460円とは、大阪にしてはいい値段。それでもこんなに常連さんがいるのは、柴田さんの情報通り、ひそかなファンに支えられているからなのだろう。 | ||
私も一皿お願いしてぱくり。何もつけないなにわのたこ焼は、皮の具合も生地の味もほどよく完成されている。すごい主張がない代わりに、ほのぼのとした味わいがうれしい。また食べたくなる。ふと食べたくなる。 隠れた淀屋橋名物に温かいものを感じた。8のつく日はワンコインデー。12個660円が500円になるのだから、逃さない手はない。 おかげ様で、テレビ大阪「満点!アイ」は、9月で終了しました。長い間、ご声援ありがとうございました。 ロケではスタッフの方々にご迷惑かけましたが、いろんな料理人、そしていろんな味を経験でき、いい勉強になりました。今後もいろいろと出させてもらう予定ですので、ぜひご覧ください。 (2001年 8月27日取材) |
以上、熊谷 真菜
店 名 | 蛸・ぷち | |
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住 所 | 大阪市中央区北浜3-5-29 日生日立ビル地下2F 淀屋橋食堂街 京阪本線 淀屋橋駅下車5分 | |
TEL | 06-6231-6981 | |
営 業 | AM11:00~PM20:00/~PM18:00(日・祝) | |
定休日 | 日曜・祝日休 | |
席 数 | カウンター10席/テーブル席16席 |
H13.8.27現在のメニュー
たこやき 12個 | 660円 |
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たこやき 8個 | 460円 |
鎌探偵のコメント | 探偵のコメント |
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京阪電車淀屋橋駅にあるショッピングセンター「ネクスト1」、その地下にある人気のたこやき店へ。ずっと、ネクスト1の地下2Fだと思っていたが、場所としてはそうでもネクスト1でなくて、淀屋橋食堂街という名のネクスト1とは別のテナントだそうだ。 時々無償に食べたくなるこの店のたこやき。 たこやきはだしで味がついていて、ソースをつけずに食べる、いわゆるなにわのたこやき。 ちょっと大玉で外面は少しやわらかめ、口じゅうに広がるたこやきの甘味。 カウンターはいつもいっぱい。 この店のお客さんは、1人や少人数であらわれ、食べて満足したらすぐ立ち去る、という感じで回転がとても早い。 買い物や仕事の合間のひと息にすぐにほっとできる、そんな味なのかなと思う。 | (他のたこやき探偵団メンバーは、予定があわずお休み) |
※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。