© コナモン資料室 All rights reserved.
第52回 だいげん
☆★☆ たこやきめぐり 第52回 ☆★☆
マドンナも食べた元祖ピザボール - だいげん - |
「たこやき全国制覇の謎」という記事が、ついにアエラに登場した。 アエラには「COOL」という、最近力を入れているというコーナーがあり、最初そこに「たこやき」で3人出せないかという企画を、和歌山出身大阪在住のお茶目なライター山下里加さんからもらい、「21世紀のたこやき業界をリードする3人」 ぐらいでくくってはどうかなどと話していた。 が、どうやらアツアツのたこやきにはスタイリッシュなそのページが合わないと判断され、新たに向井香さんという記者のインタビューに応じることになったわけである。 |
| |
| まあこんなたこやきネタにまつわる話は山ほどあるのだが、第2次ブームとして認知され、しかも各局がこぞってたこやき特集を組む御時世になったんだと、タコヤキストとしてはうれしい悲鳴てなわけであります。 さて、きょうは私の生まれた年に創業していた老舗でありながら、 なぜか私は遠巻きにしか観察していなかった、だいげんをご紹介します。 だいげんのインターネット部門をまかされている小谷克仁さんからの熱いメールによって尋ねたのは、北新地のなかでも、今話題のスポット、たこやき小路をぬけたところ。 だいげんの味をつくった石崎茂さんには会えなかったものの、息子の勲さんが待っていてくださった。 |
|
開口一番、「なんで今までうちを取材してくれなかったんですか」。 聞くところによると、約20年前、アサヒグラフにたこやき特集が組まれたときにも、だいげんさんと私は同席していたという。 もちろん茶屋町のたこせんも食べたし、新地の店の前もしょっちゅううろついていながら、不覚にも私は素通りしていた幻の名店。 やっと出会えた恋人気分で、昔から知ってるような楽しい取材をさせてもらった。 だいげんの特徴はなんといっても、ピザボール。 チーズ&ウインナー入り、マドンナも来店して食べたというインターナショナルな味。 実は広島出身のオーナー茂さんは、かつての大リーガー、ジョー・ディマジオが来日したときも、その隣りにいたマリリン・モンローと握手したそうで、なかなか話題の尽きない店なのである。 |
|
ピザボールについては、1985年頃、全国に先駆けて大阪だけでブームになった変わり種たこやきだが、 火付け役であり、今もなおメインメニューにしているとは、この店の存在意義を語るに充分な要素といえるだろう。 もちろんオーソドックスなたこやきもある。 ソース、醤油味、そしてエビをつかったえび焼き、他にももち、コーン、スペシャルとバリエーション豊か、新地らしい品揃えがうれしい。 |
| |
| 注文を受けてから焼くので、しばし鉄板をのぞいて待つのもいいだろう。 鍋も少し変わっている。スズと銅のテフロン鍋ではじめはお箸の2本遣い。 両手に持つのではなく、片手で御飯を食べるように持って引っ繰り返すのが珍しい。 早速私も挑戦してみたが、意外とむずかしいのだ。 焼けてきてクルクル返すのは、ハリで。 こういう2段階のハリ遣いもなるほどと納得させられた。。 | |
ふんわりソフトながら、皮はしっかりあって、また味が洋のおいしさを取り入れているものだから、若い世代?としては充分満足できる仕上がりだ。 だいげんの由来も「大きく元気に育つように」ということで、これからは贔屓にしたいお店。 一度1300円というエビ、タコ、もち、チーズのスペシャルも味わってみたいものだ。(2001.6.8)。 |
|
以上、熊谷 真菜
店 名 | だいげん アメリカ村店 | |
---|---|---|
住 所 | 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-11-3 地下鉄地下鉄四ツ橋線四ツ橋駅下車 5番出口より徒歩2分 | |
TEL | 06-6213-0550 | |
営 業 | AM11:00~21:00 | |
定休日 | なし | |
席 数 | カウンター10席 |
(2003年2月現在)
H12.8.25現在のメニュー
たこ焼き(ソース 10個) | 500円 |
---|---|
たこ焼き(しょうゆ 10個) | 500円 |
もちたこ焼き | 600円 |
えび焼き(しょうゆ) | 700円 |
もちえび焼き(しょうゆ) | 800円 |
えびたこ焼き | 1,000円 |
チーズたこ焼き | 600円 |
もちチーズたこ焼き | 700円 |
チーズえび焼き | 700円 |
もちチーズえび焼き | 900円 |
スペシャル焼き(えび、たこ、もち、チーズ) | 1,300円 |
ピザボール | 600円 |
もちピザボール | 700円 |
コーンピザボール | 600円 |
もちコーンピザボール | 700円 |
鎌![]() | かな![]() |
---|---|
真菜さんが北新地学会の抜け道調査で名づけた「たこやき小路」。抜け道の両側がたこ焼店で、その片方がここ、もう一つは「たこ八」。 「だいげん」の名前は、私にとっては、茶屋町の「たこせん」の店というイメージが強いが、ピザボールが売りのこの北新地店の方が歴史もあり、北新地で楽しむ人たちの人気のスポットだったのだ。(吹田店の方が歴史は古いが。) ピザボールは、一般的なたこやきより洋風で、表面はピザをコリッと焼いたような感じ。 小粒サイズでコリコリとした歯ごたえ、たしかに名前とおりピザ風。 でも、中身はしっかりやわらかい。さらに、チーズの味わいや、タコの代わりにエビを使ったエビ焼きの味など、ユニークなたこやきだ。 たこやきを焼くときのひっくり返しを2本のお箸をつかっていたのに驚いた。 |
今回はお休みです。 |
※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。