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第59回 芋蛸(いもたこ)

☆★☆ たこやきめぐり 第59回 ☆★☆

黒門らしい新店誕生
 板さんが手がける大阪初! 山芋たこ焼

- 芋蛸(いもたこ) -

 日本コナモン協会のたちあげのための、いろいろとたいへんな活動が続くなかで、たこやきめぐりの取材の時間は、私にとって天国みたいなポヨヨンのひとときである。
めざす屋号は「芋蛸(いもたこ)」
 くいだおれの山田六郎さんからいただいたメールには
「生地に山芋をつかってる店は多いけど、ここは山芋のかけらをそのまま入れています。」
なるほどお好み焼の山芋は評価するものの、たこ焼の山芋には否定的な私。
その裏をかかれたのは、くやしい。

芋蛸店頭/手書看板
寄書・槌谷さんの宝物
 店は黒門市場の南。角のいい場所に、吉野杉でドーンと芋蛸の看板。
和食の板さんだったご主人、槌谷俊彦さんと妻の公美さんが、まるでおひなさんのように仲良くいらっしゃる。
看板の書は公美さんが直接書いたもの。構えがいい感じだから、味も期待できる。
俊彦さんはもともとたこ焼好きであちこち食べていたので、意外とスムーズな開店だった。
 板前だから、出汁もしっかりしているし、炊き合わせの発想で、長芋をタコくらいに切り、タコとともに入れるようになった。
 長芋はタコとちがい、火の通り具合で、サクサクやモチモチなど、これまでになかった食感が演出できる。
 板前発想はまだまだある。
 作りおきをしない。注文を聞いてから。
 返す道具は金属の菜箸。盛りつけようの本格的なやつだ。
 場所柄、名古屋コーチン以上の品質のとりがらが手にはいるので、スープもかなりの自信作で ある。
槌谷店長と真菜さん

てなことで、ベーシックな芋たこ焼をまず。
たしかにほのかな芋の感触は、たこ焼にねばりとコクを与えている。スジマヨ焼きも納得。えび一匹はいったエビマヨも感激。
返す道具は金属の菜箸
芋たこやき一丁あがり
 季節商品のカキポン酢は、カキがひとつはいるこれまた贅沢品。
ポン酢のネギがちょこんとのるのは、白身のにぎりを彷彿とさせる。
こういうアイデア、こういう新しいたこ焼に出会うとうれしくなる。生きててよかったと。
  しかもご主人は板前らしくきちんとしたスタイルをくずさないし、奥さんは愛嬌たっぷり、にこやかで楽しげ。理想的な夫婦商売が健在なのだ。
  たこ焼の魅力は、目の前でうまい、おいしいと反応が見える。
厨房にこもっていては見 えなかったものが、ご主人には新鮮かつ、新しい創作意欲につながっているらしい。
春はたけのこ、夏はうなぎ、毎日来る人にあきられないように。春夏秋冬、四季おりおりにきてみたくなる、
バランスのとれたいい店である。
(2003.2.17取材)
店頭で槌谷ご夫妻と真菜さん

以上、熊谷 真菜

《探偵メモ》

店 名芋蛸(いもたこ)
住 所大阪府大阪市北区国分寺2-1-14
地下鉄堺筋線・谷町線 天神橋筋六丁目駅下車3分
TEL
営 業AM11:00~PM8:00
定休日

H15.1.17現在のメニュー
芋タコ焼き(9個 1人前) 330円
芋タコ焼き(18個 2人前) 660円
スジネギ焼き(9個) 360円
スジネギ焼き(12個) 480円
エビマヨ焼き(9個) 450円

※ (追記) 取材当時は、黒門市場南詰(大阪府大阪市中央区日本橋2-11-8)にありましたが、2006年12月に閉店。2007年4月に探偵メモ記述の住所の場所に本店を開店しました。
ユニバーサル・シティウォーク大阪内大阪たこ焼きミュージアムにユニバーサル・シティウォーク大阪店があります。

(2007年4月現在。営業時間・商品・価格などの内容は変更されている場合がありますので、ご了承願います。)

探偵のコメント良子探偵のコメント
元気な声のひびく黒門市場の中、そしてカレーの名店ニューダルニーの前にあるのがこの「芋蛸」。
買うときに最初にいわれたのが、「うちのたこやきはしっかり味がついているのですが、ソースやマヨネーズはどうしますか?」
私は味のついているたこやきはできるだけソースなどをつけずに本来の味のまま食べる主義。さっそ食べると熱い、熱い。口いっぱいがたこやきで熱くなった。口の中でもぐもぐしていると、しっかりだしがとれたたこやきの味が口いっぱいに広がった。そしてコリコリとした山芋の破片の歯ごたえ。
ひとつぶで何度も味や食感が楽しめる。
エビマヨ焼もスジネギ焼も素材の味を活かして今までにない味わいをプラスして食べさせてくれる。板前出身のご主人の工夫の賜物が嬉しい。
店の前にはコメントがいっぱい書かれた一枚板。遠くからはるばると味わいに来た方も。この板が
いくつも増えるよう工夫いっぱいの芋蛸のたこ焼をみなさんに一度味わってもらいたいと思う。
真菜隊長といろいろなたこやきを食べ歩いて一年が経ったが、
遅らばせながら今回ほどたこやきとは創作だ~~~!!!と思ったことはなかった…。
一番おどろいたのはえびマヨ焼。
えび丸ごと一匹とマヨネーズ、山芋の角切りを入れて焼いたものだが山芋のサクサクさとえびのプリプリさといったら!!
えびのシッポは普通出すそうだがばりばりと食べてしまった。
そしてスジネギ焼。噛めば噛むほどいい味~。のスジとこれまたサクサクした山芋の取り合わせ。
もちろんスジの味とともにおネギの香りも広がって美味!
そしてオーソドックスなたこやきはというと、食感はもちもちともサクサクとも全く違い、
山芋効果なのかさらっとしている!?
(う~ん。表現が難しいのだけど)そして蛸はただやわらかいだけでなくて絶妙なプリプリさ!!
このプリプリさはかなり私好みで思わず顔がほころんでしまった。
 勝手ながらお店のサブタイトルを付けてみると――
食感のファンタジスタ『芋蛸』。うん。うん。いいかんじ。

※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。

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