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第57回 お好み焼・門
☆★☆ たこやきめぐり 第57回 ☆★☆
超ジャンボ時代到来 お好み焼門の新しい試み ジャンボたこ丸くん - お好み焼・門 - |
直径8センチ、巨大たこ焼の噂は以前から聞いていた。 「ほんまかいな」 これが素直な感想だった。ジャンボたこ焼という表現は昔からあった。直径3.5センチの時代からくらべれば、4センチ、4.5センチと穴の直径がのびれば、かなり大きく感じるのは事実で、駅前のライトバンなどでも、そのくらいのたこ焼はあった。 ジャンボというといいように聞こえるが、たこ焼小粒主義の私としては、大きければいいもんじゃない、という気持ちが先にたつ。まして、大きくした方がひっくりかえす手間も少なくてすむのだから、手ぬきにさえみえたのだ。 |
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| ところが、8センチとなると話はちがう。 まず鍋も特注になるし、なにせひっくりかえすためのそれなりの技も必要だろう。 巨大な玉を保つための粉の配分も、今までのようにはいかないだろうし、なかにタコひとかけら、というわけにもいかない。 要するに、道具、技術、具、手間にいたるイノベーションが不可欠になる。単なるジャンボではなく、超特大ゆえの苦労がしのばれるのだ。 最近、東京吉祥寺、渋谷、池袋でも直径8センチの「ばくだん焼」が登場、お好み焼、たこ焼、もんじゃのいいとこどりを豪語している。そんな折り、大阪平野区でも、直径8センチたこ焼を新発売する店ができ、取材をお願いした。 |
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谷町線出戸駅からすぐのお好み焼「門」。主人の岡田安以子さんにお話をうかがう。 今年の1月10日。岡田さんは今宮戎の屋台のなかに、1個 200円の8センチたこ焼を発見。15年前からお好み焼中心に、たこ焼も焼いていた彼女にとって、そのたこ焼のバカでかさは、衝撃的なものだった。 「たしかに味はもうひとつやったんです。だからこれでおいしいもんにしたら、絶対いけるやろうと、その場でフランチャイズ展開のことも、パパパッて、ひらめきました。考えるより行動が先で、動きながら考えたらいいやん、という性格ですんで、もう次の日には道具屋筋行って、鍋さがしてました」。 |
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岡田さんの行動力、実戦、そして勢い。大阪の元気のない人達に聞かせてあげたい。 さすがに、ふつうのたこ焼と同じレシピではうまくいかず、工夫を重ね、4月4日には「ジャンボたこ丸くん」をデビューさせたという。 この厳しい時代、商品企画、開発の一番のポイントはスピード。どんないいアイデアもモタモタしてたらあかんわけで、岡田さんの素晴らしさを企業の人達にも見習ってほしいものであります。 さらに同時にお好み焼で人気商品のすじこんをつかったものも、アイテムに加え、「すじこん大将」を発売。これがまたうまいんだなっ。もっちりしたスジとこんにゃくのハーモニー。いい味出してますね。 |
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| さらに同時にお好み焼で人気商品のすじこんをつかったものも、アイテムに加え、「すじこん大将」を発売。これがまたうまいんだなっ。もっちりしたスジとこんにゃくのハーモニー。いい味出してますね。 驚くのは、これまでのふつうのたこ焼をやめて、たこ丸くん&すじこん大将コンビに賭けていること。春からは井ノ口さんという強力な焼き手に店にはいってもらい、お好み焼同様、力を入れている。 | |
だがこの店は、お好み焼にもジャンボメニューが。家族できてくださる方に、少しでもお安く提供できたらという気持ちからから。だが 120円の超ジャンボたこ焼は、あまりにリーズナブル過ぎて・・。 実は近いうちにまたたずねようと考えている。今度行ったときは、私もひっくりかえしをやらせてほしいんですが、教えていただけますでしょうか? (2002.9.19取材) |
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以上、熊谷 真菜
店 名 | お好み焼 門(もん) | |
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住 所 | 大阪市中央区道頓堀1-10-5 ツインビル森本壱番館1F 近鉄線難波駅、地下鉄御堂筋線 なんば駅下車5分 道頓堀 大阪松竹座前 | |
TEL | 06-6213-0300 | |
営 業 | AM11:00~PM23:00 | |
定休日 | 不定休 | |
席 数 | 座敷16席、テーブル席20席 |
H14.9.19現在のメニュー
ジャンボたこ丸くん(1個) | 120円 |
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ジャンボたこ丸くんトリオ(3個入り) | 350円 |
すじんこ大将デュオ(2個入り) | 400円 |
お好み焼 豚玉 | 700円 |
お好み焼 いか玉 | 700円 |
すじこん玉 | 900円 |
ジャンボ焼 | 2,500円 |
地下鉄谷町線 出戸駅下車1分 4番出口を出たダイエー東側)にありましたが、現在お店は探偵メモ記述の住所の場所に移転しています。(メニュー、価格等未確認。)
(2003年5月現在)
鎌![]() | 良子探偵のコメント |
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人は一番大きいサイズとか一番小さいサイズとかサイズの限界、今までにないものにあこがれるらしい。 先日広島でとても大きなお好み焼が焼かれた。そして2002年11月3日に大阪城西の丸庭園で直径8メートルの世界最大のお好み焼が焼かれるらしい。 お好み焼については伸ばせば大きいのができるが、たこ焼はやっぱりそれを焼く鍋のサイズへこんだ部分に限界があるのでそう大きなのはないだろうと思っていました。 ところが、なんとソフトボール大の直径のたこ焼が大阪・平野区にあるという。 早速探してでかけた。それがこの店。店内も大きく普通のお好み焼屋じゃない。 その名もジャンボたこ丸くん。見るとやっぱり大きいです。 そして、形もきれい。大きな形ですが、なかなかしっかりした味がついている。 なんとこのたこ丸くん1個に3きれ分のたこが入っている。もったいないと思うが、3個入れないと味が変わってしまうらしい。 | ぷるんぷるんと揺れながら出てきた”ジャンボたこ丸くん”を目の前にして出てきた第一声。 『でか~!!』 うす皮、もちもち、たこ・トロリの三層構造になっているたこ丸くんを口にした時の第二声。 『うま~!!』 たこ丸くんと兄弟の“すじこん大将”を続いてぺロッとたいらげた後の第三声。 『おなかいっぱい~!!』 なんとたった二つ、合計240円でお腹も舌も満足になるとは…!(三つだと350円!!) スバラしすぎます。特にこの、“すじこん大将”すじこんの煮物、ネギ焼き、たこ焼きの融合体で まさに「あんたが大将」的な存在感! しかし、これら二つの大きな存在だけでないところが『門』のすごいところ。 というのは、たこ丸くんとすじこん大将をはじめとする門を支えている女将さんのbigさ!!りょうこ探偵はほんとに惚れてしまいました…。 女将さんには我らが真菜隊長も書いている通りで、何かに向かって進んでいる人とはこうも魅力的なのか!!と感じるくらいでした。 あぁ、いつの日かたこ丸くん、すじこん大将の開発から成功の日々を描いた 『プロジェクトX』創られないかな~。NHKにくちコミしに行こうかな~。 ほら…。目を閉じれば中島みゆきのアノ唄が――。 |
※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。