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第42回 鯛焼き 二万翁

☆★☆ たこやきめぐり 第42回 ☆★☆

おそらく世界でただひとつ シーソーたこ焼器の活躍
- 鯛焼き 二万翁 -

我がたこやき探偵団の事務局長、鎌探偵が「真菜さん、面白い焼き方をしているたこやき店がありますよ」と言い出して、阪神電車尼崎駅で取材をすることになった。
 さて最近桑探偵が忙しいので、大阪大学浪花文化研究会の次期会長、岡田かなちゃんにも、これからは同行してもらうことにした。
きょうはその記念すべき1回目。
二万翁 店頭
尼崎名物 鯛焼
 今回たずねる店は、鎌探偵御用達の店の近くにある「二万翁」。
ここは一匹60円のたい焼が超人気のお店。
その値段に似合わないたっぷりあずきとふんわりした外側で、五匹、十匹とまとめて買っていく常連さんばかり。
まずは一匹と食べてみたが、レベルが高い。
さすが尼崎と喜んでいると、二万翁の母体はサカイという阪神沿線の駅のテナントにはいる外食屋さんとのこと。目玉のたい焼にはじまり、ラーメン、喫茶、ジューススタンドなどいろいろと手がけている
 たこ焼はそのひとつ。この店でいえば、たい焼のおまけ、というか脇役。
そんなスタイルは10年前から続いているが、2年半くらい前に異変が起きた。新開発のたこ焼器が導入されたのだ。
 名付けて「踊るたこ焼器」。営業課長の三原さん、木下さん二人によると、なにかおもろいことをというノリで、吉岡さんという部長がどこからともなく見つけてきた機械という。
「当時も日本で1台というフレコミだったから、今でもたぶんここにしかないでしょう(笑)。
うちでもこの店にしか置いてません。1号機、2号機、この2台以外、どこをさがしてもみつからんと思いますわ」。
踊るたこ焼き機取材中
鍋にコナを入れる
とにかく初めて目にする新兵器! なのだが、その動きをみていると、笑いがこみあげて、ことばにならない。写真を見てもらった方がいいだろう。
 まず鍋の穴にコナを少しずついれていく。
次に、大きめのタコをいれる。これはふつうの焼き方と同じ。それから用意してある天カス、ねぎ、紅しょうがをおとしこむ。そこへまたコナを入れ、返しはじめる。これで一見焼きあがったように見えるのだが、ここでスイッチオン。

 鍋の穴が引き延ばされて、ゆりかごのようになっていて、
機械のゆれとともに、中のたこ焼が行ったり来たりをはじめる。
そのスピードがなんとも間のぬけたリズムで思わず笑いを誘う。
たこ焼き機に生地や具を入れると
あっという間にたこ焼きに
 速さは、高速、中速、低速の3段階あるというが、どれも眠りを誘わんばかり、ゆったりとしたリズム。
春の海ののたりのたりのたこ焼かな、である。
 機械の名まえはない。ただし社内的には「ギッコンバッタン」
 そういえばシーソーのような雰囲気もある。焼き手はスイッチを入れれば、あとはもう機械にまかせて別の用事ができる。
 行ったり来たりせさることで、表面のカリッした食感も生まれる。
 味もいい。機械の奇抜さに目をとられてしまいがちだが、きちんとまじめな仕上がり。
たい焼クンの脇役ではもったいないぐらいだ。
 この機械が導入されたときに、焼かせてほしいと名乗り出た阪東さんは、
 「私にはこれがぴったりなんです。若い子らが言うんですよ。たい焼はポップスのノリで焼かないとだめ。この機械やと演歌で十分やって(笑)」。
焼きあがり
三原課長、真菜さん、木下課長、かな探偵
 こんなおもろい機械なら、また何かのイベントのときに出張してもらいたいとお願いすると、
「この機械80kgもあって、運ぶのがたいそうなんです。世界でひとつ、ここでしか使われへん、そういう奴なんですよ」
とのこと。

以上、熊谷 真菜

《探偵メモ》
店 名鯛焼 二万翁
住 所尼崎市神田中通1-2-1 尼セン
阪神電車本線 尼崎駅下車すぐ 尼崎センター内
TEL06-6412-5701
営 業AM10:00~PM20:00
定休日第3木曜日 
席 数10名

H12.4.30現在のメニュー
たこ焼 8個 350円
尼崎名物たい焼 1個 60円


探偵のコメント探偵のコメント浪花文化研究会 かな探偵のコメント
阪神電車尼崎駅の尼崎センターで、なにげなく見つけたたこやき店。POPを見て驚いた。
「踊るたこ焼き」
思わず注文してみた。
何か人形焼きを思い出させる道具からひとつひとつパンはさみみたいなもので挟んでぬき出している。
でも出てきたのは丸く焼けたたこ焼きでした。
そのうえ、食べてみるとじっくりだしがついておいしいたこ焼きでまたびっくり
私は、しょうゆ味で、できれば何もかけないで食べるのが好き。それもカウンターの横でお冷を飲みながらあつあつを口に入れる。
しかし、そのときは「踊るたこ焼き」はわかりませんでした。

その後興味を持ち、近くに寄るたびに買って食べるようになった。でも、私はたこ焼きを気に入っているのに見てると売れるのは60円の鯛焼ばかり。また「踊るたこ焼き」の意味はよくわからないままずっと過ぎていました。
そんなわけで、謎の「踊るたこ焼き」を知るため、そして鯛焼よりもこの店のたこ焼きを多くの方に知ってほしいため、今回の探偵団の調査先としたのでした。
ギッタンバッタンと焼いているのを見て楽しみ、熱々をすぐにほおばる、これぞたこ焼きのおいしい食べ方なのではないでしょうか。

(桑探偵、多忙につき取材同行できず。)

 はじめまして。おかだかなと申します。
 今回真菜さん、鎌探偵に誘われまして二万翁へ行ってまいりました。
とにかくこのお店は驚きです!!
 鉄板はマサにベビーカステラ!!ベビーカステラが焼きあがるとしか思えません(写真参照)。
その中をたこ焼きがシーソーが揺られる様に行ったり来たり行ったり来たり・・・。もーほんとにカルチャーショックです!!そしてその光景のユーモラスなこと。目はもう釘付け・・・。です。
 そしてお味はというと、さすがにたこ焼き以外にもたくさん手がけていらっしゃるためか、たこ焼きにはめずらしい山芋入りで、他にはないあま~い味。お店の方によると、冷めてもおいしいたこ焼きを目指していらっしゃるそうです。
実際帰りの尼崎駅で冷めたたこ焼きを頂きました。山芋の薫り高いあまい味がして、流石に焼きたてにはかないませんがおいしいものでした!
 味には何種類かあるのですが、1番よくでるのはソース味だそうです。でも通(ツウ)にはしょうゆ味を買ってく人も多いとか・・・。
 またこのお店のメインである60円のたいやきも絶対お勧めです。いまどき60円でたいやきなんてほんっとないですよね。でも60円って言ったってあんはたっぷり!
安くておいしい!まさにお買い得!おみやげにもぜひぜひおすすめ!
 とにかくみなさん1度二万翁に足を運んでみてください。
ぎったんばったん見たこともないシーソーたこ焼きマシーンがあなたを迎えてくれるでしょう。
ふふふふ・・・。

※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。

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