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第62回 くれおーる
☆★☆ たこやきめぐり 第62回 ☆★☆
京橋に咲くたこ焼きの華 くれおーる - くれおーる - |
「はっきり言うて、自信ありますよ」。 開口一番そうおっしゃるのは、社長の加西芙子さん。 小柄ながら、存在感ある雰囲気で圧倒されそうになり、足をふんばりなおす。 「ビール飲みますか」。 いやというのもおこられそうなので、遠慮なくいただきます。 | ||
最初っから向こうのペース。困ったなあ・・と思っていると、 「まあ食べてみてください」。 今日は、「大阪たこ焼33カ所めぐり」を1週半したというコナモン倶楽部の渡辺裕文さんと、うちの娘も特別参加。人数では勝っているが、社長の勢いには到底及ばない。 まずはオーソドックスなたこ焼きから。熱い、が一口食べて、うまい!とそれぞれが喜んでいる。 「よそとは生地がちがうからね。タコでも、卵でも、油でもないの。 たこ焼きは粉モンなんやから、生地、それも粉にこだわって配合しないとあかんでしょ。 詳しくは言われへんけど、粉だけでも7種類もブレンドして、高いのはキロ1400円してるからね。 全部現場に行って、交渉して、こだわる限りは徹底的にええもんをつかいたいからね。」 |
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なるほどとうなずいていると、くれおーる焼登場。 |
屋号の語源をたずねると、 「ラテン語で創造するとかの意味があって、ピタッときたからね。 よそにあるもんではだめ、オンリーワンでなければ。 この生地、こんな薄いのはどこにもない。だいたい1対4くらいやけど、うちは1対6。 焼けるようになるのもたいへんやけど、ここまで持ってくるのはがんばったわ。 パリもトロも、ほかにはでけへんくらい極めたからね。 | ||
苦情は天の声やね。すじねぎで、はいってないてクレームがあって。 よう見たらとろけてて、そらそうやわ、お客さんにしてみたら、はいってないのもいっしょやからね。 それで、お肉はきちんと大きめにカットするようになったし。 後を継ぐ三男の幸浩さんは、 「ご覧のとおり、昔っから、肝っ玉ですわ、たこ焼きもよう焼いてくれました」 と優しげにフォローする。 | ||
オープンして3年半、2,3軒隣りに焼き鳥も焼いてる「くれおーるコアの店」、その前の路地をはいったところに、「くれおーるロジの店」、堂島の地下街にドーチカ店。 豪語するだけの華のあるたこ焼きのおかげで、再び「京橋はええとこだっせ」の街に生まれ変わったような気がする。 (2004.8.28取材) |
以上、熊谷 真菜
店 名 | くれおーる京橋本店 | |
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住 所 | 大阪市都島区東野田3-10-4 JR環状線京橋駅下車3分/JR東西線京橋駅、京阪京橋下車5分 京橋商店街内 | |
TEL | 06-6882-1819 | |
営 業 | AM 11:00~24:30 | |
定休日 | 無休 | |
席 数 | 6席 |
H16.9.30現在のメニュー
たこ焼き(8個) | 400円 |
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くれおーる焼(豚キムチ/すじねぎ /チーズベーコーン/6個) | 400円 |
鎌探偵のコメント | なべ探偵のコメント |
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いつの間にか京橋商店街にオープンしていて、気がつくと同じ屋号の店がそばにできていた気がする京橋の人気店です。 外はカリっと、中はふんわり。さらに、ソースをつけなくともしっかりとした味がついていておいしい。個人的には素焼きが好きです。 うまさの秘密は、長年研究した生地にあります。 また、中身にひと工夫したくれおーる焼きもユニークです。 京橋本店にはないですが、堂島地下街のお店は、昼にたこ焼タイムというたこ焼き6個とドリンクとアイスクリームのメニューがあり、熱いたこ焼きを食べた後の冷たいアイスがお気に入りです。 | 「傲慢かもしれないがうちが一番おいしい」と笑顔で話す社長さんが 素材にこだわっているというだけあって、素焼きでも口の中で味と香りが広がってもう最高! しょうゆ、ソース自身の味がまた良く、しかもたこ焼きのそのものの味を邪魔していません。 社長さんの「一たこ焼き入魂」というような気持ちを体現しているよう! 3種の「くれおーる焼き」は、それぞれの風味が絶妙のハーモニーとなって、口いっぱいに広がる絶品。 これがたこ焼きと同じ生地で作っているとは目の前で見ていても信じられません! その味、心意気、一発でファンになってしまいました。 |
※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設され
た世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
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