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927/ さようなら 桑原田鶴さま

アジア粉もんリサーチに出かけている間に、日本ではいろんなことがありまして、とりあえずレポートのまえにご報告です。

フランス文学者、思想家、京大山岳部チョゴリザ登頂隊隊長、文化勲章、文化功労賞・・たくさんの経歴であられる、京都学派の桑原武夫さんの奥様、田鶴さんが昨日、お亡くなりになられました。

満94歳、大往生といえばそうなのですが、いつも少女のような田鶴さんが逝ってしまわれて、桑原家のみなさんはどんなに寂しい思いをされているでしょう。

昨日はお通夜のまえに、塔ノ段の御宅にお別れを告げにうかがいました。

寝顔は本当に安らかで、少女のような白いお肌でした。

お正月にも何度かご挨拶にうかがい、先生が亡くなられたあとは、『いつも会いたい桑原先生』の制作のために、インタビューにうかがったり、田鶴さんには本当にお世話になりました。

私の宝物には、田鶴さんにいただいたハンガリーの子豚の針山や、ヨーロッパの絵皿、ポーチ、今も毎日バッグに入れてるタオル地のカード入れなど、たくさん頂戴しました。

桑原武夫全集が出たときに、私は全10巻を読破して、先生の女性観をテーマに書かせてもらったことがあるのですが、そのときも先生は、「もしも桑原学というものがあるとしたらでっせ、第一人者は熊谷真菜さんですね」、とねぎらってくださいました。

直接の弟子でもない私が、桑原先生ご夫妻にこんなにかわいがってもらうなんて・・・と思いますが、先生ご夫妻は、多くの人に、そう錯覚させる不思議な魅力をお持ちだったと思います。

『いつも会いたい桑原先生』 1990年、奇しくも多田先生のお誕生日に刊行されたこの1冊は、そんなご夫妻の素敵な日常やお写真がはいっていて、今読んでも、楽しく、よくできています。

先生にはまったく無理ですが、田鶴さんのかわいらしさに少しでも近づけるよう、私はこれからも精進したいと思います。

どうかまたいつかお目にかかれるまで。

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