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第12回 たこばやし

☆★☆ たこやきめぐり 第12回 ☆★☆

 
吉本ブランドの味、いよいよ全国展開へ
- たこばやし - 

 たこ焼からはじまって、銭湯、駄菓子屋、散髪屋。私のフィールドワークはどうしても下町と切り離せない。このごろは商店街も気になる。
 大手量販店、いわゆるスーパーやコンビニの出現で個人商店や商店街は痛手を受けることが多いのだが、それでも活気ある商店街はまだまだ健在だ。たとえば烏山駅前通り商店街はその典型。スタンプ配布が人気を呼んで、一枚でも落ちていれば必ず拾うという、主婦御用達の成功例に、各地の商店街組合が見学を申し込む。

 私も早速出かけた。新宿から京王線で15分。その商店街に、お昼だけ500円でたこ焼食べ放題の店がある。関西でもそんな気前のいい店に出会ったことがないのに、頭が下がる思いだ。夜は関西風居酒屋になるという。そこの屋号が「でんねんまんねん」


 長い前置きになってしまったが、「てんねんでんねん」というネーミングの水を思い出してしまった。吉本興業発売の天然水だ。

 吉本といえば笑い、笑いといえば吉本だが、最近は笑いだけでなく、いろんなグッズや食品も手がけておられる。つい半年前に、心斎橋の夢ぎゃらりぃハトキンにおいて、たこ焼博覧会を開催したばかり。今度はいよいよ本命のたこ焼そのもののフランチャイズ展開だ。水もお菓子もいいけれど、何よりもたこ焼は、吉本にぴったり。吉本のために存在するような商材である。

 そういうことで、きょうは昨年夏ごろから新聞などでは記事にもなり、気になっていた吉本発のたこ焼店、「たこばやし」さんなのである。
 まだ午前中というのに、吉本会館はたくさんのお客さんでごった返している。向かいには上方資料館「ワッハ上方」もオープンし、ますます浪花の観光名所と化しつつあるこの界隈には、たこ焼屋も多い。

人込みをかきわけていくと、フランス料理のシェフのような出で立ちのおじさんたちがたこ焼きを焼いているではないか。銅板をつかい、ジュジュジュッとコナを流し、明石焼風にお箸をつかって焼いているのだった。
 コテコテ大阪のコテコテ吉本だから、てっきりコテコテのたこ焼屋さんだろうと思っていた私には、かなりのカルチャーショックだったわけである。
 さらにたこ焼きそのものも、浪花コテコテのソースべったりではない。そのままでもおいしいし、ソースの代わりに置かれているのは、タレである。私の勘では、だしじょうゆに酢を加えたような、濃厚ソースとはほど遠い、さっぱりあっさりしたものだ。

 このほか、あんかけもこの辺では珍しい。
 たこやき博覧会で知り合った吉本興業関連事業部の浅田さん、岡さんも事務所から下におりて来てくださって、一緒に味わう。


 顧問の松谷さんを中心に開発された吉本の味。これを西昭弘部長全国に向けて発信する。今年の目標は 100店舗。すでに長野や福岡をはじめ、各地に出店予定が目白押しだ。十三の駅前にも近々オープンするという。阪急をつかう私にとっては楽しみな立地だ。
 数年前からたこ焼きのフランチャイズを仕掛けてきた、“京たこ”や“白川”にどこまで肉薄するのか。吉本の味が関西にどれほど根づくのか。興味深く見守りたいものである。

以上、熊谷 真菜


《探偵メモ》
店 名 ・・・・ たこばやし
住 所 ・・・・ 大阪市中央区難波千日前11-6
TEL ・・・・ 06-649-0117
営業時間・・・・ 10:00~20:00
休 日 ・・・・ 年中無休(’97.3 現在)
席 数 ・・・・ カウンター:8席(空スペースにテーブルも置いてます:約20席)
価 格 ・・・・ しょうゆ味 たこ焼大玉 8個 350円
12個 500円
味自慢 あんかけたこ焼 4個 300円
からあげたこ焼 5個 350円
お好み焼き400円
焼そば400円
オリジナル いか焼(ネギ入)150円
焼きいも 1個 300円
 コカコーラメロンソーダ
オレンジアイスコーヒー
カルピスウーロン茶各150円
四十八茶100円

「花月こばしを<br /> 渡ったら<br /> おもろい人に<br /> 逢えまっせ<br /> おいしいものも<br /> ありまっせ<br /> みんなでこのはし<br /> 渡りまひょ<br />桂 三枝」”></center><br clear=all>という看板の花月こばしを渡ったところに「たこばやし」はあります。<br /><center><IMG SRC=

探偵のコメント探偵のコメント
あの大阪の吉本興業が贈るたこやきってどんなものかなあと興味しんしんで訪ねました。
店の雰囲気はファーストフードのお店みたい。
取材時はちょうどNGKの開場前で、入場前に待っている行列から人が飛び出て食べてあったまっていました。
ここのたこやきは生地に下味がついている、ソースをかけない、いわゆるなにわのたこやきです。
だしの壷があり、ソースのかわりにだしをかけます。
あっさり甘目の味で新鮮な感じでおいしかったです。
でもだしがない方が好き。
サイズは、普通よりちょっと大きめ。
明石焼のように箸を使って焼いています。
しょうゆ味のたこやき、からあげたこやき、あんかけたこやき、それぞれ工夫されていてとて
も新鮮でした。
大阪のたこやきってソースやかつおぶしがいっぱいっていうイメージがありますが、あっさり味の吉本たこやきが日本全国に広がるというのは楽しみです。
「たこばやし」の名前はたこやき店が林のようににぎわうようにということでつけたとか。
たこばやしの関係者を初め、吉本興業の関連事業部のみなさまに盛大に迎えていただき、和気あいあいと取材ができました。
「よっしもっと」と聞いただけで、大阪の味がしそうです。
オーソドックスなしょうゆ味に加えて、「あんかけ」「からあげ」とアレンジを加え、今風な感じがします。
一口、口に入れて、ホワホワ感にびっくり!!
開演を待つ列に並んで食べるたこやきは、格別でしょう。
取材日も人でいっぱい。
九州から来たというおじさんが、うれしそうに「大阪に来たら、たこやきや」と言いながら、焼きたてのたこやきを持って、列に戻りました。
一度食べてみて欲しいのは、変わり種の「あんかけたこやき」。
あんがまた美味しい!!
チェーン店で食べた全国のみなさま、感想を真菜のページ「お便りコーナー」にお寄せ下さい。

※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。

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