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第11回 うまい屋
☆★☆ たこやきめぐり 第11回 ☆★☆
鍋から味から保温器まで 特製のうまさ、ここにあり! - うまい屋 - |

こんな書き出しではじめると、何となく落ち着いたバーの紹介記事になってしまいそうだが、私の15年間に渡るたこ焼めぐりの中で、忘れられない店をあげるとするなら、やはり今回の「うまい屋」になるだろう。
グルメマップの存在さえなかった時代、たこ焼屋さんめざして街をさまようのだが、夕方屋台で出るたこ焼屋さんは多くても、常設のちゃんとしたお店はまだまだ少なかった。そのうち、しがない大学生の私の勘は、日に日に鋭くなり、あの角を曲がったら、お店があるかもしれない! という予感は当たるようになっていた。



以前、朝日新聞の取材でもおじゃましたことがあった。焼く風景を撮らせてもらって、中で腰掛けて食べていると、喜多さんが突然やってきて、私の皿からひとつを取り上げ、手で口へほうりこむ。

たこ焼職人とでもいおうか、一つ一つに命をかけて焼くおじさんの姿。こういう精神があるからこそ、毎日同じ味を焼き続けることができるんだろうな、私なりに実感した。


鋳掛け屋のおじさんに特注でつくらせたという保温器は、客を待たせないためのアイデアだった。銅の輝きが、使い込んだ鍋とともに、店の風格をひきたてる。


以上、熊谷 真菜
《探偵メモ》 店名→ うまい屋 住所→ 大阪市北区浪花町4-21 TEL→ 06-6373-2929 営業時間→ 11:00~19:00 休日→ 火曜日 席数→ 20席 価格→ 280円(1皿8個) ビール 大 500円 三ツ矢サイダー 大 200円 小 350円 小 150円 コカコーラ 150円 バヤリースオレンジ 150円 保証牛乳100円 コーヒー牛乳100円 ![]() |
鎌![]() | 美![]() |
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ここのたこやきは生地に下味がついていて、ソースをかけなくてもとてもおいしい。 そして、ついもうひとつ欲しくなる味です。 青のりもかつおもたこやきの本来の生地の味を生かすためで全く入ってません。 卓上にぽつんとソースのケースがおいてますが、ソースの中身は自家製ブレンドソース。 ケースのふたがプラスチックの皿だったのがびっくりでした。 それから店の中ではたこやきはフォークで食べます。 ご主人は昔ながらの作り方にこだわり、材料は同じ店から仕入れ、たこやきの器具も自家製、「なにごともなるべく変えず、昔ながらの味」を守っています。 でも味については絶えず工夫を続けて。 ご主人の筋の通った人生を象徴するようなおいしいたこやきです。 昔、天神橋筋商店街に行った時、ときどき立ち寄る店でした。その時、ご主人はとても恐い印象をもっていたのですが、気さくに話をしてくれ、とても有意義でした。 朝11時から夕方まで絶えず列ができ、絶えずたこやきが焼かれているお店です。 | ソースなしでも、美味! 中が‘もちっ’としてて、いい歯ごたえ(?)があります。 濃厚な味なのに、いくつでも食べれました。 ソースをつけると、またおいしいです。 2つの味を楽しめて、とってもお得!です。 ご主人が語って下さった御自身の半生が、とても興味深く、たこ焼もさらに奥深い味になりました。 |
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(追記) 2006年にご近所の火災でお店が類焼し長く休んでいましたが、2007年2月24日より再度オープンしました。
(2007年5月現在。営業時間・商品・価格などの内容は変更されている場合がありますので、ご了承願います。)
※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。