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第40回 やまちゃん
☆★☆ たこやきめぐり 第40回 ☆★☆
100軒の頂点に輝いた無地のたこ焼 - やまちゃん - |
2000年おめでとうございます。いよいよ今世紀を締めくくる記念すべき一年の到来です。 たこやきめぐりも4年目を迎え、今年はミレニアムにふさわしいお店に続々登場してもらいたいと考えています。 みなさんからのアドバイスもお待ちしています。 本年もよろしくおねがいいたします。 | ||
さて昭文社刊『大阪新発見散歩』の改訂版が出たところだが、この本の目玉はなんといっても、たこ焼屋100軒リスト。 大阪大学の浪花文化研究会が大阪を中心にまわったたこ焼屋さん情報を100軒分一挙に公開している。この一冊はそれだけで、たこやきファンにはありがたいのだ。 そのなかで第一位に輝いたお店をたずねよう。 |
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天王寺駅からすぐのところ、やまちゃん。 テイクアウト専門、一見なんの変哲もない店だが、夕方ともなれば、若い子たちの行列が絶えない。まず値段。8個200円。しかもこの味。 これは若くなくとも寒風のなか、待ってでも買いたい。ほかの店ではだめ、という気持ちはよくわかる。 | ||
口にいれた瞬間、凝縮されたうまみが口いっぱいに広がる。まさにその感覚が味わえる店。その秘密は野菜、鶏ガラ、かつお、昆布を4時間煮込んでとるスープにあり。 --- これが浪花文化研究会のコメントだが、素朴の店構えからは予想できないほどの、こだわり、味の追究がなされている。 |
春夏秋冬の野菜、鳥ガラのかつおをじっくり煮込んで作ったスープで焼きあげているので、無地で食べるのが一番おいしいたべ方です。 --- これは店の看板に書かれていた口上。要するにコナを溶くスープにこだわっていて、何もつけずに食べよ、ということらしい。 | ||
若い子たちには、子供用にヤングソース(マヨネーズ&ソース)なるものも用意されている。このへんの心配りも店を活気づける一因だ。 | ||
雨降りの午後だったので、店の向かいの近鉄のガード下に雨宿りする形で、やまちゃんのたこ焼をほおばった。まずは期待通りの食感、そしてなかのクリーム状になったコナの味もいい。さすが一位にふさわしいできあがり。 | ||
この味を決めたのは、オーナーの山田秀治さんだが、この人は前回紹介した、たこ八にいたという。社長同士仲良しらしい。現在店を守るのは、やはりたこ八でバイトしていたという福田正純さん。 サーファーという彼のたこ焼に対する意気込み、思いを感じながら味わうやまちゃんの無地のたこ焼。やまちゃんの今後に注目したい。 |
以上、熊谷 真菜
店 名 | やまちゃん | |
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住 所 | 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-34 近鉄南大阪線 あべの橋駅下車すぐ、JR地下鉄天王寺駅下車8分 | |
TEL | 06-6622-5307 | |
営 業 | AM12:00~PM23:00 | |
定休日 | 木曜日 | |
席 数 | テイクアウトのみ |
H12.1.31現在のメニュー
たこ焼 8個 | 200円 |
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鎌探偵のコメント | 桑探偵のコメント |
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天王寺あべの橋の赤いテントに行列が続いている。 一度訪ねた時あまりの行列でここで買って食べるのはあきらめた。 一口食べて「確かにいろんなたこやきを食べ尽くしている浪研が一番に押すだけの味だな」と感じた。たしかに少しの行列なら何もつけずに熱いのをそのまま食べるのが一番。これもだしや下味に徹底的にこだわっているからに違いありません。 あべのの近鉄百貨店で繁華街の中心地 | (桑探偵、現在海外逃亡中のためコメントとれず。早く送るように。) |
※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。