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第24回 TAKO.TAISHO
☆★☆ たこやきめぐり 第24回 ☆★☆
黒田征太郎タコが招く、ニュータイプのたこ焼店 - TAKO.TAISHO - |
まえがき たこ焼探偵団のひとり、吉田咲子嬢から桑山哲也さんを紹介された。桑山氏は私と生まれ年が同じで、NECの営業課長。たこ焼に非常に興味をもっておられるとのこと。長身の慶応ボーイ、奥さんはNHKの元アナウンサーで、弟さんはイギリスで弁護士・・・。 身辺調査のように聞いてしまった。 いろいろ話していくうちに、ぼくも探偵団に加わりたいとおっしゃる。咲子嬢とともにぜひぜひ、などと大喜びした次の日。桑山氏は近所にある、おばあちゃんが気まぐれでやっているたこ焼屋さんのレポートを、メールでくださった。それを読んだ私は、氏の調査力、機動力のすごさとともに、たこ焼に対する熱い思いを十分に感じとり、たこ焼めぐりの日を待ち詫びたのだった。 | ||
大阪ガスのタンク跡地に登場した大阪ドームは、波を打つ円盤がパーマンの口元にも見える、なかなかユニークな大阪の新名所である。その日はドームでの大きなイベントはなかったものの、春休みもあって若い人たちでにぎわっていた。その一角に、めざすたこ焼屋さんがある。 | ||
屋号はアルファベット。そして大阪発の世界的なイラストレーター、黒田征太郎氏がプロデュースしたという。壁いっぱいに、真っ赤な黒田タコが踊っている。8本の足の並びのアイデアがいかにも黒田さんらしい。いろんなタコのイラストを見てきたが、こういうタコもあったんだ、とその愛らしさに惚れ惚れする。 | ||
オーナーの石川勝美さんにお話しをうかがう。「人のぬくもりをもった空間を演出しないと、都市の再開発は生きてこない」という黒田さんの持論もあって、新しいスペースにたこ焼屋さんを開くことを快く賛同してもらえたという。たこ焼のはいるパッケージはもちろん、いたるところに黒田タコが踊っている。 |
さて味はどうか。実はここの味を決めたという高森敬蔵さんとは偶然にも先月、オタフクソースの大阪支店で、お話を聞いた所だった。高森さんは幼い頃からたこ焼に親しんできたが、自分が納得する味を求めて日夜改善を重ね、冷めてもおいしいたこ焼レシピを完成している。鍋で加熱されることを計算に入れて、タコのゆで方ひとつにもこだわりをもつ人なのだ。引っ繰り返す道具(業界用語でハリ)に関しても、持ちやすさがあって、おはし箱のような入れ物に自分専用のハリを持ち歩き、あちこちのたこ焼屋さんで指導を続けている。 | ||
焼きも大切と力説する、高森さんが太鼓判を押したのは、スタッフのひとりあかねちゃん。「彼女が焼くたこ焼はほぼ完成しています」。確かに手速い。肩に力がはいってない。自然なフォーム。二十歳という若さ、ピュアな雰囲気もすてきだ。 | ||
タコ大将の名物は、「大阪ドームたこ焼弁当」。大きなイベントがある日だけ販売される。2段のお重のひとつは、ふつうのお弁当だが、もう一段にはたこ焼が6個。いろんな食シーンに登場してきたたこ焼だが、たこ焼弁当は初めてかもしれない。もちろんここにも黒田タコは踊る。ちゃんとしたお弁当箱だから、ゴミにしないで持ちかえって、また使いたくなる。いいおみやげだ。 | ||
「たこ焼弁当なんて、東京では絶対考えられないアイデアですよね。大阪は本当に面白い」。桑名に生まれ、東京で就職し、転勤とともに大阪が気に入って、家まで建ててしまったという、桑山隊員初参加の感激のコメントである。 |
以上、熊谷 真菜
店 名 | TAKO TAISHO | |
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住 所 | 大阪市西区千代崎3丁目北2-3 OSAKA DOME「padou」 地下鉄長堀鶴見緑地線・大阪ドーム前千代崎駅下車すぐJR環状線大正駅下車10分 | |
TEL | 06-583-7790 | |
営 業 | AM10:00~PM10:00 | |
定休日 | 無休 | |
席 数 | 60席(共用スペース) |
H10.4.1現在のメニュー | |
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たこ焼き(8個) | 400円 |
たこ入り焼きそば | 500円 |
TAKOセット たこ焼き&ドリンクセット | 500円 |
たこせんチーズたこ焼き入り | 200円 |
ソフトクリーム | 200円 |
生ビールL | 400円 |
ドリンク (コーラ・メロンソーダ・カルピスウォーター・オレンジ) | S:150円 M:150円 L:180円 |
鎌探偵のコメント | 咲探偵のコメント |
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大阪出身の人気イラストレーター黒田征太郎さんプロデュースのたこやき店。 えびすばし商店街のえびすさんの顔もそうだけど黒田さんにかかるとたこが違ったかわいい顔の表情を見せてくれるのが不思議。 たこデザインのオリジナルはっぴを着て、たこ手ぬぐいを使い、たこデザインの箱でたこやきを食べるとなんだかたこやきを食べてるのではないみたい。 あかねさんの焼いたたこやきを食べると固めに焼いてありイメージはお好み焼き風の味。 そとはこりこり中はじわっとさすがにおいしい。 ここの店の特長は大阪ドームで試合やイベントの時に販売される特製弁当箱に入ったたこやき弁当。たこやきの弁当?とたこやきと幕の内のマッチングの意外さにびっくり。 | たこやきと幕の内弁当のドッキングとは、びっくりです。 ラーメン・ライスでも「炭水化物の組み合わせ?」との感想を聞かれますが、もっと予想できないのではないでしょうか。 この、お弁当メニューは、大阪ドームで催し物があるとき限定のメニューということです。 お弁当箱は、再利用可能・・・というよりお弁当箱だけで売っているような品物です。 という感想をもらしていたら「お弁当箱だけを売っても良いですよ!」と社長の一言! 価格は未定ですが、欲しい方いましたら、いくら以内なら買うか、メール下さい。 |
※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。