© コナモン資料室 All rights reserved.

第9回 すずや

☆★☆ たこやきめぐり 第9回 ☆★☆

 
看板娘たちのおいしいチームワーク
- すずや -
 大阪駅前第4ビル地下2階。この界隈は梅田の地下街から北新地への通路にもなっている。季節のいいときは、御堂筋の地上をブラブラいくのもいいけれど、これからの寒~い時期、地下街というのは、なかなかありがたいもの。
 さらにディアモールという新しい地下街ともつながり、JR方面へも一直線に進めるようになった。この一角に、きょうおじゃまする「ほっとぽいんと すずや」がある。立地のよさと、このあたりでは意外に少ないたこ焼屋さん、ということで、通りがかりの人も、ほっと一息、立ち寄っていく。

 かわいいタコのキャラクターの看板には、ぜんざい、たこやき、と出ているのが新鮮。そういえば、昔のお好み焼屋さんは甘党の店から転向したケースが多かったけれど、このごろ気軽に入れる甘党の店も少なくて、そのあたりをねらったのか、どうか。
 早速、注文しよう。ソースは4種類。ソース、しょうゆ、マヨネーズソース、マヨネーズしょうゆ。たこ焼は大きな銅の鍋で一気に焼かれていく。タコもかなりでかい。2本の千枚通しがリズミカルに動き、またたくまに丸くなっていく。

 次々に客がくる。年配のご婦人がいるかと思えば、パチンコの合間の腹ごしらえをしているおっちゃんもいるし、アベックはベンチで仲良く食べている。
 新聞片手に一気に食べて、いつのまにか立ち去る。このへんはちゃんとした店構えのたこ焼屋も増えてきたが、たこ焼を日常的に食べたいお客さんにとっては、あまり構えない方がいいんやろな、という気もする。うまければ、スタイルはできるだけシンプルな方がいい、という正論だ。
 4種類それぞれ味わう。人気はマヨネーズソースというが、どれもそれなりにおいしい。
 それにしても今回の取材は、残念ながら、店の代表者というか責任者が不在のままだった。店長であるオーナーは、ふだんはほかの仕事にも多忙らしく、4人のギャルスタッフにすべてをまかせっきりであるとのこと。
 かわいい彼女たちに話を聞いてみると、4人の中でいちばん古いのが16歳のはるかちゃん。大阪市内なのでいつも自転車で通勤しているという。彼女と20歳のはべちゃんは知人の紹介で始めたというが、この調子だとずっとやっているかも、とすっかりはまっている様子。
 18歳のゆうこちゃん、19歳のあやちゃんはバイト求人誌を見てやってきた。募集一人に20人くらいが来たという難関を突破しているだけあって、焼きの手つきも見事なもの。
 注文を聞いてお勘定する人、焼く人、皿に乗せる人、その他いろいろなフォロー。持ち場は決まっているのかとたずねたら、いいえ、適当に助け合っています、という返事。4人が無駄なく、スムーズに仕事している。雰囲気はすごくキャピキャピギャルだけど、しっかりたこ焼屋している、というか、本当にしつけの行き届いたお嬢さんたちなのだ。

 大阪で生まれ育った彼女たちは、小さいときから家でもたこ焼はよくつくっていたという。この商売もぜんぜん馴染みがないわけでもなかったのだ。
 「店はいつも清潔に。焼くときは火を全開に、素早く手際よく」。店長からの指示をしっかり守って、きょうもいい味出している4人娘のチームワーク。新地に行くまえに立ち寄るのをお忘れなきよう。

以上、熊谷 真菜

《探偵メモ》
お店の名前→すずや
お店の住所→〒530 大阪市北区梅田1-11-4
TEL:06-341-1241
大阪駅前第4ビル地下2階
営業時間→11:30~19:30 (土曜は~18:00)
休日→日曜・祝日
席数→カウンター16席ベンチあり
メニュー→8コ入り 380円
(ソース、しょうゆ、マヨネーズソース、マヨネーズしょうゆ)
飲物付き 480円
コーラ、ジンジャーエール、オレンジ、アイスティー130円
コーヒーHOT150円
ビール250円

探偵のコメント探偵のコメント
家庭でつくって食べた感じの素朴なたこやきです。大きなたこはもちろんですが、ここのはこんにゃくが入っているのが、子供のころよく食べたたこやきを思い出して気にいってます。
私は、マヨネーズソースが好きです。あつあつをほおばった時の口あたり、たこやこんにゃくの歯ざわり、満腹感があってあっさりとした味にマヨネーズとソースがマッチしているのが気にいってます。気軽に立ち寄ってたこやきを味わうには、気取りなくて最適。壁には福の神「仙台四郎」の絵。お相撲さんのような神さまで、一目見ただけで印象に残った。千客万来をきっとを願っているのでしょうね。
以前はカレーたこやきというのがあって、あっさり味のカレーのかかったたこやきが好きでよく立ち寄って食べたことを思い出した。
広告関係の仕事もされてるという店長さんのたこやきづくりの手さばきが最近見れないのはちょっとさみしい。看板娘のみなさんのアットホームな雰囲気もとても素敵です。
売れ筋だけあって、マヨネーズソースは変わっていておいしかったです。
「味が想像できそう・・・(パクッ)あれっ!予想以上においしい」と思ったのは、しょうゆ味です。しょうゆの焦げた味が香ばしくて、とっても気に入りました。

お持ち帰りは、迷ったけど、マヨネーズソース味にしました。
「べったりするかなー?」と思ったのですが、ソースは別容器で付けてくれていました。この心使いに感激!!
冷たくなったたこやきは、何も付けないで食べてみました。
・・・これが、またおいしかった。
温かいのも何も付けないで、食べてみたいなー


※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり~なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。

関連記事

ミクスチュアな沖縄の食文化

今回は沖縄在住、同級生のムロ先生の案内で、ディープな沖縄本島の日常フードをリサーチすることができました。 歴…

むーちー、菓子、ブレッド類

揚げ、蒸し、ゆで・・小麦粉、米粉、芋粉、片栗粉、コーン…

日常のてんぷら

てんぷら王国、沖縄、アゲモン大好きな皆さんなので、菓子類、パンも、か…

沖縄そば

今回は、さまざまな沖縄そばを体感できました。 本当に深い!それにおいしい!…

高田勝さんと今帰仁アグー

    今帰仁アグーを支える高田勝さんの農場では、琉球古地鶏や口之島牛など、在来の家畜たちがマングースやハブのリスクとも…

ページ上部へ戻る