☆★☆　たこやきめぐり　第63回　☆★☆

堺東には、おもろい店が多い。 　大昔には有名な蕎麦屋目当てに、うちの家族は車をとばしていたが、今では麺はもとより、鉄板コナモンの名店がふえていて、目がはなせない状況だ。 　元祖銀座といわれる、堺東銀座商店街に、去年オープンした、たこ太鼓。
	店主は広島の人で、6年前に開業、山口県では人気店を展開しているが、どうしても大阪で勝負したいと、ここに店を構えた。
大阪に乗り込む以上、大阪研究も徹底し、かなり食べ歩いたようだ。 　結果、自分の味が負けないことを確信したという。 　広島には店主一人で試作にこもる「たこ焼き研究所」なる空間があって、そこで粉をブレンドする。　どうやら粉の知識は、私もご教示願いたいほど本格的。

研究所には、たこ焼きの鍋だけでなく、次のテーマのたいやきの鍋、これも国産のこだわり鍋から、釜山で仕入れた自動のものまで、いろいろあるらしい。 とにかくフットワークが軽いので、私が韓国のたいやきを絶賛したとたん、朝鮮半島にわたっていた。 見た目は屋号のごとく、大太鼓を彷彿とさせる雰囲気だが、もとサーファーだけあって、時代の波乗りもバッチリなのかもしれない。
	探偵団とともにおじゃました日も、東京方面で出す店用の粉の配合で焼いた、たこ焼きも用意されていて、試食にあずかった。 研究好きな人は、どんなにおいしいのが完成していても、それには飽き足らず次なる挑戦をおこたらない。 それはすばらしい姿勢ではあるが、こんなにおいしくできてるんやから、ちょっとくらい休んだら、と思うほど熱心な店主なのである。
たこ焼きは、どのソースも安心して味わってもらえる、いいお味。 あえて欲をいえば、このまま、手ぇぬかんと、気ぃぬいて、 ポヨヨーンとしたムードがお店にあふれだすと、私の理想とする最高、最強のお店になると思います。 （2005.1.15取材）

以上、熊谷　真菜

H17.3.28現在のメニュー

※　オフィシャルホームページ http://www1.megaegg.ne.jp/~takoyaki/

なべ探偵のコメント	良子探偵のコメント	鎌探偵のコメント
たこ焼きの命の一つは、中側のトロリ感だと思っているのですが、ここの「チョイトロ」具合が絶品。 特にここたこ太鼓さんでしか味わえない八丁みそたれとの相性は絶品。 買って帰ったたこ焼きが冷たくなっていたのですが、それでもこれほど美味しいたこ焼きは初めてです。 美味しい美味しいとすぐになくなってしまいました。 実はこの味は、「たこ焼き研究所」なる小屋で日夜グラム単位のコナモン研究を行っている成果なんだそうです。 最初に広島で店をだしていたのですが、メジャーリーグ（関西圏）に店を出してやっていくことが大切なんだと話してくれた社長さん。 謙虚でありながら自信に満ち溢れたその姿勢に感動しました。	う？？うううう。。むむむむむーー！！ わたくし！たこやき探偵団に入隊してはや4年！！ この食感は初めてでありますっっっ！！！（敬礼） もちもち…ていうよりは…餅餅？…いやいや、むっちり！ぶるんっっ！てかんじ。 こんなん言ってると大味な想像しちゃうでしょ？でも全然！！ ドカっっ！！ともしてないし、とってもいい意味で裏切られる☆ ぺろっっっと食べちゃうわ。ほんまに。 熱血店長いわく、「冷めてもおいしいように研究した」らしいんだけど、「冷める前に食べちゃいますから～～～！残念！！」……探偵切り？	堺東駅そばの商店街にあるこのお店、大きな看板にひかれて、店に入ると迎えてくれたのは、社長の佐藤さん。この取材のために広島からわざわざ来てくれました。 この店のたこやきは生地が命、たこやきは基本は同じで、いろいろなトッピングでいい味を引き出しています。 たこやき自体はふあふわで少し柔らかめ。私個人はもう少し固い方が好みだが、秘伝だし醤油味はあっさり目で生地から美味があふれています。 それにネギをかけると気持ちを落ち着ける色合いで香りも食欲をそそります。 珍しくてここでしか食べられないのが名古屋八丁味噌。 これは逆にしっかり味がついている感じだが、意外とインパクトがありおいしい。 一度食べてみる価値があると思います。

※この情報はインターネット黎明期である1995年に開設された世界で初めてのたこやき専門ウェブサイト「熊谷真菜のページ」内の、これまた世界で初めてのたこ焼き食べ歩きサイト「月刊たこやきめぐり～なにわのたこやきめぐり」に掲載されていた情報です。
※お店の住所・電話番号・価格など、内容は特に記述のないものは取材当時のものです。
※お店の公式サイトなど、リンク先が閉鎖されたり変更されている可能性があります。
※紹介したお店はすでに移転・閉店されている場合がありますのでご注意ください。